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2026年5月8日

省エネルギー技術とは?パッシブ・アクティブの違いと工場ですぐできる省エネ施策を解説

省エネルギー技術とは?パッシブ・アクティブの違いと工場ですぐできる省エネ施策を解説

電気代の高騰やカーボンニュートラルへの対応が求められる中、企業にとって「省エネルギー」は重要な経営課題となっています。しかし、省エネルギー技術と一口にいっても、どのような種類があり、何から取り組めばよいのか分からない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、省エネルギー技術の基本的な考え方から、パッシブ技術・アクティブ技術の違い、創エネ・エネマネ技術との違いまで分かりやすく解説します。さらに、工場ですぐに取り組める省エネ施策や、導入の具体的な手順も紹介します。

省エネルギー技術とはエネルギーを減らすための技術

省エネルギー技術とは、エネルギーの使用量を抑えながら、同じ機能や生産性を維持するための技術です。工場では電力や燃料の使用量が大きくなりやすいため、省エネルギー技術の導入による効果も大きくなります。コスト削減と環境対策を同時に進めるうえで、重要な取り組みといえるでしょう。

まずは、省エネルギー技術の代表的な考え方である「パッシブ技術」と「アクティブ技術」について紹介します。

パッシブ技術:建物や設備の工夫でエネルギー需要を抑える技術

パッシブ技術とは、建物や設備の構造・設計を工夫し、エネルギーの使用そのものを減らす考え方です。設備の効率に頼るのではなく、「そもそも使うエネルギーを減らす」点が特徴です。

例えば、断熱性能の向上や自然換気の活用、日射の遮蔽などが挙げられます。これにより、空調の稼働を抑え、消費エネルギーの削減につながります。工場では、屋根や外壁の断熱改修、採光の見直しなども有効です。

設備を大きく変更せずに効果が出る場合も多く、長期的に安定した省エネ効果が期待できます。

アクティブ技術:設備の効率化によってエネルギー消費を削減する技術

アクティブ技術とは、設備の性能向上や制御の最適化によって、エネルギー消費を削減する考え方です。既存の設備をより効率的に運用することが特徴です。

例えば、高効率モーターやインバータ制御の導入、空調やボイラーの最適制御などが代表的です。必要な分だけエネルギーを使うように調整することで、無駄な消費を抑えられます。また、センサーや制御システムを活用することで、設備の稼働状況に応じた自動制御も可能です。

省エネルギー技術と創エネ・エネマネ技術の違い

省エネルギー技術を理解するうえでは、「創エネ」や「エネマネ」との違いも押さえておく必要があります。それぞれの特徴と違いについて解説します。

創エネ技術:エネルギーを生み出す技術

創エネ技術とは、太陽光や風力などを活用してエネルギーを生み出す技術です。外部から購入するエネルギーを減らし、自社で電力をまかなうことを目的としています。

代表的な例としては、太陽光発電や風力発電、バイオマス発電などです。工場では屋根や敷地を活用した太陽光発電の導入が進んでおり、自家消費による電力コスト削減にもつながります。

省エネルギー技術が「使うエネルギーを減らす」取り組みであるのに対し、創エネ技術は「エネルギーを生み出す」取り組みです。

エネマネ技術:エネルギーの使用状況を管理・最適化する技術

エネマネ技術とは、エネルギーの使用状況を把握し、最適な使い方へと改善するための技術です。どこでどれだけエネルギーが使われているのかを見える化し、無駄を削減する役割を担います。

例えば、EMS(エネルギーマネジメントシステム)やIoTセンサーを活用し、設備ごとの消費電力をリアルタイムで監視します。省エネルギー技術や創エネ技術の効果を最大化するうえでも、エネマネ技術は欠かせません。

関連記事:エネルギーマネジメントシステム(EMS)とは?実践的な導入手順とメリット、事例を紹介

省エネルギー技術が必要とされる理由

省エネルギー技術は、単なるコスト削減にとどまらず、企業経営において重要な役割を担います。近年はエネルギー価格の変動や脱炭素の流れにより、その必要性はさらに高まっています。省エネルギー技術が求められる理由について見ていきましょう。

エネルギーコストの削減につながるため

省エネルギー技術の導入により、電力や燃料の使用量を抑えることで、日々の運用コストを低減できます。

特に工場ではエネルギー使用量が多く、わずかな削減でも大きなコスト効果につながります。設備の効率化や運用の見直しによって、無駄な消費を抑えることが重要です。

また、エネルギー価格は外部要因の影響を受けやすく、将来的なコスト上昇リスクもあります。省エネを進めることで、こうした変動の影響を受けにくい体制を構築できます。

カーボンニュートラルへの対応が求められているため

近年はカーボンニュートラルの実現に向けた動きが加速しており、企業にも具体的な対応が求められています。省エネルギー技術の導入は、CO₂排出量の削減に直結する取り組みです。

特に製造業ではエネルギー消費量が多く、排出量も大きくなりがちです。そのため、省エネの取り組みがそのまま脱炭素対応につながります。

企業の社会的責任(CSR)や評価に影響するため

省エネルギーへの取り組みは、企業の社会的責任(CSR)の一環として重要視されています。環境負荷の低減に積極的な企業は、社会からの信頼を得やすくなるためです。

近年はESG投資の拡大により、環境対応が企業価値に直結する場面も増えています。省エネへの取り組み状況が評価指標の一つとして見られることも珍しくありません。

また、採用活動にも影響が出る場合があります。環境意識の高い企業は、求職者から選ばれやすくなる傾向があります。

エネルギー価格の高騰リスクに対応するため

エネルギー価格は国際情勢や需給バランスの影響を受けやすく、短期間で大きく変動する場合があります。電力や燃料の価格が上昇すると、工場の運用コストに直接影響します。

省エネルギー技術を導入し、エネルギー使用量を抑えておけば、価格上昇の影響を受けにくくなるでしょう。使用量そのものを減らすことで、コストの変動幅を小さくできます。

省エネルギー技術の導入手順

省エネルギー技術を効果的に導入するには、順序立てて進めることが重要です。やみくもに設備を入れ替えるのではなく、現状を把握したうえで最適な施策を選定する必要があります。工場で省エネを進める際の基本的な導入手順を解説します。

現状のエネルギー使用量を把握する

省エネルギーに取り組むうえで、まず必要になるのが現状の把握です。どの設備でどれだけエネルギーを使っているのかを把握しなければ、改善の方向性を決められません。

電力や燃料の使用量を確認するだけでなく、設備ごとや工程ごとに分けて把握することが重要です。消費量の大きい設備や無駄が発生している箇所を特定しやすくなります。

課題を洗い出し、改善ポイントを明確にする

現状のエネルギー使用量を把握したあとは、どこに課題があるのかを明確にします。単に数値を見るだけではなく、どの設備や工程に無駄があるのかを具体的に把握することが重要です。

例えば、稼働していない時間帯でも電力を消費している設備や、過剰に運転されている機器がないかを確認します。消費量の大きい設備を優先的に見直すことで、効率よく改善を進められます。

自社に適した省エネルギー技術を選定する

課題が明確になったら、自社に適した省エネルギー技術を選定します。すべての施策が自社に合うとは限らないため、目的や現場の状況に応じて判断することが重要です。

例えば、設備の老朽化が課題であれば高効率設備への更新が有効です。一方で、運用面の無駄が多い場合は、制御の見直しやエネマネの導入が適しています。課題に対して適切な手段を選ぶことで、効果を最大化できます。

設備の導入・運用を開始する

選定した省エネルギー技術をもとに、設備の導入と運用を開始します。導入するだけで終わりではなく、実際の運用で効果を引き出すことが重要です。

例えば、新しい設備の設定や制御方法を最適化することで、想定どおりの省エネ効果を得られます。運用ルールを現場に共有し、適切に管理することも欠かせません。

導入後の効果を測定し継続的に改善する

省エネルギー技術は、導入して終わりではありません。導入後の効果を測定し、継続的に改善していくことが重要です。

例えば、導入前後でエネルギー使用量を比較することで、削減効果を把握できます。想定どおりの結果が出ていない場合は、運用方法や設定の見直しが必要です。

また、定期的にデータを確認することで、新たな改善余地も見えてきます。小さな改善を積み重ねることで、長期的な省エネ効果につながります。

省エネルギー技術に関するよくある質問

省エネルギー技術に関するよくある質問を紹介します。

省エネルギーとは?

省エネルギーとは、エネルギーの使用量を抑えながら、同じ機能や生産性を維持する取り組みです。単に使用を減らすのではなく、無駄をなくし効率よく使うことが重要です。

例えば、不要な設備の停止や運転時間の見直しなど、運用の工夫だけでも省エネにつながります。加えて、高効率設備の導入や制御の最適化によって、さらに削減効果を高められます。

工場ですぐに取り組める省エネ施策は?

工場では、大きな投資をしなくてもすぐに取り組める省エネ施策があります。日常の運用を見直すだけでも、エネルギー使用量の削減につながります。

例えば、不要な設備の停止や待機電力の削減、照明のこまめな消灯などはすぐに実施できます。コンプレッサーの圧力設定の見直しやエア漏れの点検も効果的です。

省エネの取り組み事例は?

省エネの取り組みは、設備更新だけでなく運用改善でも成果が出ています。自社の状況に近い事例を参考にすると、実行イメージを持ちやすくなるでしょう。

例えば、照明のLED化やコンプレッサーの制御見直しによって、電力使用量を削減したケースがあります。また、IoTセンサーで設備ごとの使用量を可視化し、無駄な稼働を削減した事例もあります。取り組みについては以下の記事で詳しく紹介していますので、参考にしてください。

関連記事:省エネへの取り組みとは?設備ごとの具体的な対策と事例を紹介

まとめ

省エネルギー技術は、エネルギー使用量を抑えながら生産性を維持するための重要な取り組みです。パッシブ技術とアクティブ技術を組み合わせることで、効率的なエネルギー利用が実現します。

省エネを進めるうえで重要になるのが、「どこでエネルギーが使われているか」を正確に把握することです。感覚ではなくデータに基づいて判断することで、無駄のない改善につながります。 「エネグラフ」を活用すれば、CTクランプや流量計にエッジデバイスを取り付けるだけで、設備ごとのエネルギー使用量を可視化できます。クラウド上でリアルタイムに確認できるため、現場の状況をすぐに把握できます。

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